Sustainability
重要課題(マテリアリティ)

大東港運グループにおけるマテリアリティ
マテリアリティの特定プロセス
大東港運グループでは、STEP1からSTEP3までのプロセスで、マテリアリティを特定しています。まずSTEP1では、ステークホルダーからの意見や国際的なガイドライン、業界動向、法規制リスクなど幅広い情報を収集し、対応すべき課題候補を抽出します。次にSTEP2では、抽出した課題について、ステークホルダーの期待や影響度(社会的な重要度)と当社グループの事業への関連性・影響(事業重要度)の両軸で評価を行い、スコアリングやワークショップを通じてマトリックスで可視化します。こうして得られた評価結果を基に、サステナビリティ委員会が中心となって議論を重ね、優先順位を決定します。STEP3では、決定したマテリアリティに基づき、具体的な施策やKPIを設定し、各部門へ展開するとともに、実行状況のモニタリング体制を構築します。
マテリアリティの特定プロセスにおいては、社内の経営層や事業担当者だけでなく、顧客、投資家、地域社会、サプライヤーなどの外部ステークホルダーからの客観的な評価やフィードバックを重視しています。サステナビリティ委員会は、外部有識者や専門機関の意見も踏まえながら、評価基準や重要度の判断を定期的に見直し、変化する社会的要請や事業環境に柔軟に対応できるようガバナンスを強化しています。これにより、マテリアリティは一度決めたら終わりではなく、定期的な再評価と更新を通じて、実効性のある優先課題として運用されます。
- STEP1検討すべき課題の抽出
- GRI スタンダードや国際的なガイドラインをもとに、関連性が高いと思われる131の社会課題を抽出。
- STEP2課題の重要性(優先度)を評価
- 「ステークホルダーの重要度」と「当社事業への重要度」の両軸から課題を評価し、特に優先度の高い課題を選定。
- STEP3マテリアリティの特定
- 重要性評価からマテリアリティを特定し、サステナビリティ委員会での協議を経て、取締役会に報告。
マテリアリティマトリックス
マテリアリティの特定
ステークホルダーおよび当社にとって重要な社会課題 | 特定したマテリアリティ |
---|---|
温室効果ガス排出、気候変動、再生可能エネルギーの普及 | 環境に配慮した事業推進 |
労働力のダイバーシティとインクルージョン、労働条件の改善、ジェンダー格差、雇用格差、労働力・担い手不足、従業員の安全衛生・教育、サイバーセキュリティ | 人材の尊重と労働環境の充実 |
公正な貿易、事故および安全管理、ドライバーの労働条件、サプライチェーンマネジメント | 安心・安全な物流サービスの提供 |
食品ロス、経済成長の持続可能性、自然災害、食料の価格変動 | 地域社会への貢献 |
大東港運のマテリアリティ
当社グループは、持続可能な社会の実現に向けて、以下の4 つの重要課題(マテリアリティ)を特定し、積極的に取り組みます。
重要課題(マテリアリティ)環境に配慮した
事業推進
主要な取り組み
- CO₂排出量削減のためのモーダルシフト推進
- 省資源活動および省エネルギー対策の推進
- GHG(温室効果ガス)削減への取り組み
重要課題(マテリアリティ)人財の尊重と
労働環境の充実
主要な取り組み
- 多様な人財の活躍を支える職場環境の整備
- 働き方改革の推進
- 社員の研修・教育プログラムの充実
- 健康経営と安全衛生管理の強化
- 効率化・生産性向上の実現
- サイバーセキュリティの強化
重要課題(マテリアリティ)安心・安全な
物流サービスの提供
主要な取り組み
- 労働災害ゼロを目指した安全対策の徹底
- 最新技術を活用した高品質物流の提供
- 物流の効率化による省エネルギー推進
重要課題(マテリアリティ)地域社会への貢献
主要な取り組み
- 地域スポーツ・文化活動への貢献
- フードロス削減への貢献
- 地域経済の活性化への貢献
当社グループは、これらの取り組みを通じて、持続可能な社会の実現に向けた責任を果たし、
社会的価値を創造してまいります。